DEEP PURPLEアルバム感想 恐らく歴代ギタリスト10本の指に入るほど有名な、名ギタリストリッチー・ブラックモア率いる 元祖:ハードロック・バンド。その腕もさることながら、このアーティストがロック史にこれ程の足跡を 残しているのは、彼の素晴らしい作曲センスがあったからだろう。まさに名リフのオンパレード! |
1.SPEED KING 2.CHILD IN TIME 3.Hard lovin' woman 4.Flight of the Rat 5.Bloodsucker /7曲 |
IN ROCK | 85 |
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1970年 | 4thアルバム | |||
LED ZEPPERIN、BLACK SABBATHと共に70年代前半のハードロック創成期を彩ったDEEP PURPLEによる、歴史に残る名盤。 このアルバムから加入となったヴォーカル、イアン・ギランの超絶高音ヴォイスが最大限に生かされるよう、ギターのリッチー・ブラックモアが自由奔放で斬新な曲作りをしている。収録曲は7曲ながらアルバムの全長は40分を超え、大曲が多いということもお分かりいただけると思うが、その出来がどれも素晴らしい! 流れるような曲展開を持つFlight of the Rat、後にリッチーが結成するRAINBOWの大名曲「A light in the black」の原型ともいえそうなHard lovin' womanは、いずれも7分の曲ながら実にスリリングでなかなか聴かせられます。 この2曲だけとっても当時としては斬新だったのだと大いに想像できるが、今聴いても斬新で驚愕してしまうような曲が、このアルバムには更に2曲程存在する・・・ 言わずもがな SPEED KINGと CHILD IN TIMEである。 歌の部分がギランのシャウトだけで成り立っているSPEED KINGは、中盤の間奏の部分も秀逸。 パイプオルガンとエレキギターの掛け合いからあっという間に盛り上がっていく様は、もう只者ではない・・・。 更に、「オー オー」ばかり言っているCHILD IN TIMEですが、この曲の中間部もまた凄いんだわ。 何と言うか表現する言葉が見つからないので、後は自分で聴いて楽しんでください。 「オーオー」だけで10分は飽きる、という人もいるでしょうが、とにもかくにもプログレッシヴな名曲として殿堂入りされている曲です。 頭のネジが一本取れたような、ギランの後半の超絶歌唱は必聴モノと断言できる。 2曲ほど退屈極まりない曲もあるように感じるアルバムですが、やっぱり歴史に残る名盤。 |
1.Highway Star 2.Space truckin' 3.Lazy 4.Never before 5.Smoke on the water /7曲 |
MACHINE HEAD | 90 |
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1972年 | 6thアルバム | |||
「IN ROCK」より更に代表曲が多く収録された、DEEP PURPLE史上最高のマスターピース。最早ベスト盤と間違えてしまいそうな収録曲振りで、どの内訳はバンドどころかロック界を代表する曲が2曲、バンドを代表する曲が2曲、比較的有名な曲が2曲・・・とご、豪華すぎる.... ↑の順番で紹介してゆくことにすると、オープニングは誰もが知っているロック界の疾走曲の元祖、Highway star。 いいなぁ、このモダンな疾走感。 家で何回か聴いて、すぐにフルコーラスで歌えるようになりました。ギターソロも極上モノですね。 そしてそれと双璧を成す超有名曲が、言わずと知れたSmoke on the water。この曲を知らない人はおそらくいない。 まさにギタリストの入門用教材っ。 ほんっっっと面白くない曲ですが、あのギターリフだけで思わず聴いてしまう、そんな問答無用のパワーを感じる一曲。 ベスト盤に収録されているSpace truckin’も、重くうねったような音が見事にサイケデリックな効果を出している名曲! 「SPEED KING」を髣髴とさせる部分もあって、ニヤリとさせられます。 ジャズでプログレッシヴなLazyも面白く、凄く分かりやすい曲の多い今作において、唯一聴くにつれて味が出てくる曲と言えるのかも。 中盤を彩るNever before、Pictures of homeも良質。 というわけで一般的に言われるハードロックの歴史的名盤の中でも、最も聴きやすく有名曲の揃ったアルバム。 ロックが好きなら、是非聴いてください。 先祖は大切に・・・ |